SURVEY REPORT

DE&I意識調査 結果報告

調査期間:2026年1月27日?2月28日 | 対象:本学教職員 | 有効回答数:375件(回答率24.0%)

目次

  1. 調査の概要と目的
  2. 回答者プロフィール
  3. DE&Iの認知?理解
  4. 職場環境?心理的安全性
  5. 妊娠?育児?介護支援制度
  6. キャリア?役職への意識
  7. 自由記述(抜粋)
  8. まとめと今後の取り組み
1. 調査の概要と目的
調査対象 芝浦工業大学 全教職員 1,560名
回答数 375件(回答率 24.0%)
調査方法 ScombZより周知、Microsoft Formsによるオンライン調査
調査期間 2026年1月27日(火)? 2026年2月28日(土)
調査の目的 本学は2023年度にDE&I(ダイバーシティ?エクイティ&インクルージョン)推進宣言を掲げ、組織全体での多様性推進に取り組んでいます。今回の調査は、教職員の現状認識?意識を把握することを目的として実施しました。調査結果は今後の施策立案?優先順位の検討に活用するとともに、定期的に同様の調査を行い、経年変化をモニタリングしていきます。
2. 回答者プロフィール

375件の回答者の内訳は以下のとおりです(教員212名?職員163名)。

立場

教員212名(56.5%)
職員163名(43.5%)

性別

男性238名(63.5%)
女性124名(33.1%)
回答しない13名(3.5%)

年齢

?20代17名(4.5%)
30代71名(18.9%)
40代96名(25.6%)
50代114名(30.4%)
60代?77名(20.5%)

雇用形態

専任258名(68.8%)
非専任117名(31.2%)
3. DE&Iの認知?理解
Q. DE&I推進宣言の認知
芝浦工業大学が掲げている「DE&I推進宣言」を知っていますか?
内容までよく知っている
5.1%19名
内容をある程度知っている
32.3%121名
あることは知っているが内容はよく知らない
36.0%135名
あることは知っているが内容はほとんど知らない
10.4%39名
知らなかった
16.3%61名
内容まで知っている教職員は37.4%にとどまり、約16%は宣言の存在自体を知らなかった。
Q. 用語の理解度
次の用語についてあなたの理解に最も近いものを選んでください。
用語 説明できる ある程度わかる あまりわからない 全くわからない 言葉も知らない
ダイバーシティ 38.1%51.2%9.1%1.3%0.3%
アンコンシャス?バイアス 26.1%34.1%20.0%6.7%13.1%
インクルージョン 23.2%32.8%27.2%9.9%6.9%
心理的安全性 22.7%33.3%24.8%8.0%11.2%
エクイティ 14.4%23.5%26.4%10.9%24.8%
「エクイティ」は5用語の中で最も理解度が低く、言葉を知らない人が約4人に1人(24.8%)。DE&Iの核心概念として重点的な啓発が必要。
Q. 大学の取り組みへの評価
芝浦工業大学は、多様性を尊重する環境づくりに積極的に取り組んでいると思いますか?
とても思う
17.3%65名
やや思う
50.9%191名
どちらともいえない
23.7%89名
あまり思わない
7.5%28名
まったく思わない
0.5%2名
68.2%がポジティブに評価(「とても思う」+「やや思う」)。
Q. リーダー層の行動
学内のリーダー層(学部?課程長や部署管理職など)が多様性を尊重した行動を実践していると思いますか?
とても思う
10.7%40名
やや思う
37.3%140名
どちらともいえない
36.3%136名
あまり思わない
12.3%46名
まったく思わない
3.5%13名
肯定的評価は48.0%にとどまり、「どちらともいえない」が36.3%と多い。リーダー層の可視化?行動変容が課題。
Q. 個人の行動
あなた自身は、多様な背景を持つ人を尊重する行動を日常的に心がけていますか?
強くそう思う
27.5%103名
ややそう思う
54.9%206名
どちらともいえない
16.3%61名
あまりそう思わない
1.1%4名
全くそう思わない
0.3%1名
82.4%が「日常的に心がけている」と回答。個人レベルの意識の高さが確認された。
4. 職場環境?心理的安全性
Q. 心理的安全性
学内での業務や教育?研究活動において、個人的な属性に関わらず、心理的に安心して取り組める環境が整っていると思いますか?
とても思う
13.3%50名
やや思う
41.6%156名
どちらともいえない
33.1%124名
あまり思わない
9.1%34名
まったく思わない
2.9%11名
肯定的回答は54.9%。「どちらともいえない」が33.1%と多く、心理的安全性の向上が課題。
Q. 属性を理由とした発言のしづらさ
自分の個人的な属性(性別、国籍、障がいの有無など)を理由に、意見が言いづらいと感じたことがありますか?
よくある
4.3%16名
時々ある
18.1%68名
どちらともいえない
20.8%78名
あまりない
33.6%126名
まったくない
23.2%87名
22.4%が「時々ある」または「よくある」と回答。約5人に1人が属性に起因した発言しづらさを経験している。
5. 妊娠?育児?介護支援制度
Q. 制度の整備感
本学では妊娠?育児?介護と業務の両立に向けた支援制度が整っていると感じますか?
妊娠関連制度
41.8%
「整っている」+「やや整っている」
強くそう感じる12.5%
ややそう感じる29.3%
どちらともいえない23.2%
あまりそう感じない3.5%
全くそう感じない0.3%
育児関連制度
40.8%
「整っている」+「やや整っている」
強くそう感じる15.2%
ややそう感じる25.6%
どちらともいえない24.0%
あまりそう感じない3.5%
全くそう感じない0.5%
介護関連制度 ??
25.9%
「整っている」+「やや整っている」
強くそう感じる8.3%
ややそう感じる17.6%
どちらともいえない34.7%
あまりそう感じない7.2%
全くそう感じない1.1%
介護関連制度の整備感は妊娠?育児と比べて大きく下回っており、情報発信?制度整備の強化が求められる。
Q. 制度を利用できる職場環境か
あなたや周囲の人が、妊娠?育児?介護時にこのような支援制度を積極的に利用できる職場環境だと感じますか?
妊娠時
42.6%
肯定的回答(強く+やや)
育児時
41.9%
肯定的回答(強く+やや)
介護時 ??
29.8%
肯定的回答(強く+やや)
6. キャリア?役職への意識
Q. キャリア情報提供の充足感
将来のキャリアビジョンを考える上で、大学からの情報提供(研修など)は十分だと思いますか?
強くそう思う
1.9%7名
ややそう思う
10.4%39名
どちらともいえない
20.0%75名
あまりそう思わない
8.8%33名
全くそう思わない
2.9%11名
「十分だと思う」は12.3%にとどまる。キャリア情報の発信強化が急務。
Q. 役職への意欲
将来的に役職(管理職または教学の役職)に就きたいと思いますか?
強くそう思う
3.5%13名
ややそう思う
8.3%31名
どちらともいえない
12.8%48名
あまりそう思わない
10.7%40名
全くそう思わない
8.8%33名
役職を「目指したい」(強く+やや)は11.8%。役職志向の醸成に向けた取り組みが必要。
7. 自由記述(抜粋)

以下は、回答者から寄せられた声の一部です(個人が特定されないよう一部編集しています)。

妊娠?育児?介護支援制度について

各種制度が豊富に用意されており非常に感謝しております。育児にあたり、時間休?時差出勤?在宅勤務の制度を整備していただいたことで、働きやすさが大きく向上したと感じております。
以前開催いただいた産休制度の説明会が大変わかりやすかったです。継続して各種制度の説明会を開いていただけますと幸いです。
産休?育休の取得者が「周囲に申し訳ない」という気持ちになりがちです。サポートした側の職員へのインセンティブ制度を検討してはいかがでしょうか。そうすれば休む側も気軽に制度を利用できると思います。
介護が急に必要になったとき、学校の制度を調べる時間がありませんでした。こういう制度がある、ということをあらかじめ知っておく機会が大切だと思います。
利用の仕方、特にファーストコンタクトをどこに取ったらよいのか分からないことが多く、使わずに過ぎてしまい、後から利用したかったということもありました。

DE&I推進の取り組みについて

世界に開かれた大学としてDE&Iは積極的に進めるべきで、実際努力していると感じる。
DE&Iの理念や言葉は知っていますが、日常生活に反映しようとするときにどうしたらよいかよく分からない感じがあります。理念と実践のギャップを埋めるための啓発活動や具体的な取り組みがあると、より日常に反映できると思います。
学内外に向けて、本学が何のためにDE&Iを推進しているのかを定期的?継続的に発信してもらえるといいと思います。
意思決定の立場に女性が少なく、重要な仕事をあまり任されないように感じる。
留学生や外国人教員が増えていますが、掲示物やお知らせ等、もう少し全学的に日英併記を進めていただきたいです。

働きやすい環境のために

それぞれの個人的な事情を許容できるだけのゆとり(心理的にも時間的にも仕事量的にも)があると、より働きやすいと思います。
依然として19時を超えるような会議があります。保育園や学童は多くの施設が19時に閉まることを知っておいていただきたいです。
業務量が多いと余裕がなく、相手を理解しようという気持ちになりづらくなります。DE&Iと業務量の問題は切り離せないと感じています。
8. まとめと今後の取り組み

本調査で明らかになった課題を踏まえ、以下の方向でKPI設定と施策立案を進めます。

重点課題 現状(今回調査) 今後の取り組み方向
DE&I宣言の浸透 内容を知っている:37.4% 全教職員への周知活動の強化
エクイティ概念の理解 説明できる:14.4% 研修?啓発コンテンツの拡充
リーダー層の行動変容 実践していると思う:48.0% 管理職向けDE&I研修の実施
心理的安全性 整っていると思う:54.9% 職場環境の継続的モニタリング
介護支援制度の認知?整備 整っていると感じる:25.9% 制度情報の発信強化?制度見直し
役職志向とキャリア支援 情報提供が十分:12.3% キャリアパス情報の提供?メンタリング